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人工股関節について &沖縄人工関節学会開催

2007年度は、様々な人工股関節がリニュウアルしました。アルミナセラミックの骨頭が32ミリとサイズアップし、壊れにくく、可動域 (動く範囲) が大きく、しかも安定 (脱臼しにくい事をさす) した機種です。また、金属どうしの組み合わせの人工関節は、骨頭のサイズが36ミリと大きく、臼蓋側 (股関節の骨盤側の事をいう) も金属の場合は、ラムダ率という磨耗の値は不思議に小さくなり (金属どうしの磨耗する部位に体液がはいるため真空状態となり磨耗は少なくなるという意) 磨耗粉が生じにくく、喜ばしいシステムとなりました。どちらも、現在使用中ですが、成績はよく、今後も期待して経過を診ていく予定です。
 今年は、術前、下肢の長さの極端に短くなってしまっている患者さんが多数入院、手術された年でした。4センチ以上も脚を延長した人が、18人、3センチ以上では39人でした。いずれも、麻痺はなく、関節周囲の筋肉が十分な長さとなり、筋力は向上し、体のぶれはなくなり、正座、しゃがみ込み、立ち上がり、階段昇降がスムーズになりました。歩行練習については、20分以上を時速5キロぐらいで行い、腕をふる (特に後ろへ振る姿勢が大切) ように指導しました。尚、腰割りとスクワットは、必ず毎日行う事を基本としています。そして、股関節は腰と連動していますので、腰周囲のエクササイズも重要なことは言わずもがな・・というところです。  
 2月に沖縄にて人工関節学会が日大主催で開催されました。風は意外に冷たく、室内では暖房が必要でしたが、会場では、熱の入った討論が展開され、まさに主張者同士のクロスファイヤーで雰囲気もヒートアップしていました。人工関節手術にセメントを用いる派と用いない派や小さい傷で手術を勧める派と傷だけ小さくて、その内側の筋肉傷めるのは意味がない派に分かれ、それぞれの立場で利点を話しておられました。日本では、セメントを使わない医師が70%以上いるが、それは、セメントを使いこなしにくい事もあるという点が印象に残りました。また、ミニマムインべェシブ(最小侵襲)という言葉を用いた手術手技は、傷が小さいだけなのか、実際、血管や筋肉を含む軟部組織を傷めない手術手技なのかは分けて考えるべきという考えが大勢でありました。実際、新しい技術とうたっていますが、根拠はなく、考え直す時期にきており、5センチの傷で行うなどを主張するのは意味のない事、という内容でありました。傷は5センチどころか12~15センチがよいと言う意見が大勢を占めていました。また、現在、ミニマムインベェシブとアッピールしている施設での人工関節手術の長期にわたる結果が出ていない事は重要で、後の結果次第で反省点が挙がる可能性も考えるべきでしょう。
日本での人工関節手術症例数はというと、人工股関節症例は年間10万例で横ばい、人工膝関節症例は年間6万例で右肩上がりで増えているそうです。膝関節例が股関節例に並ぶのも時間の問題とのことでした。現在では、生活の質が向上し、患者さんの体の機能改善への期待が高くなり、しかも、高齢になっても手術を受ける事ができる肉体である、という証ではないかと思う次第です。

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