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体は多くの機能の助け合いの場である

私の外来では、名前を呼んでも、なかなか診察室まで、は入れない患者さんがいますが、ある日の患者さんも例に漏れず、名前を呼ばれてから返事はすれど動けず、大変な思いをされて来院された方でした。Ⅹ線撮影で右股関節が脱臼しており、新しい関節を造ろうと、骨頭が骨盤壁にぶつかっている状態でした。脚を動かすと、とても痛くて歩きずらく、脚の長さも4.5センチの違いがありました。腰も痛いというので、腰の状態を診る為、Ⅹ線撮影したところ、腰の骨はかなり曲がり、今にも壊れそうでした。股関節が動かせず、脚の長さが違うために腰が代償作用(補う機能)をしたために生じた結果でした。腰の関節はその曲がりに耐えかねて、捻じれていました。当然、その状況を改善すべく、元凶の股関節を治療しました。骨の移植を行い、筋・腱を延長し、脚を延長して人工関節の手術を施行しました。その結果、関節はあるべき位置に形成され、動きは良くなり、筋力もめきめきついてきました。また、脚の長さも改善し、歩きも格段にスムーズになられました。ところで腰はどうなったかと、Ⅹ線で診ますと、なんと、直っすぐになっているではありませんか。術前では、腰の骨をつなぐ部分が壊れているように見えましたが、手術治療のタイミングが良かったせいか、別なひとのⅩ線像のようになられた事に術者の私がびっくりしたほどです。もうそれから17年の月日が経ちましたが、その驚きを鮮明に覚えています。体は、どこか問題のある場所があると、必ず補おうとします。それが、遅すぎたか、まだ基にもどれるか、難しい判断ですが、そのタイミングは重要です。機能が支えあっている体のことを考えますと、いつも頑張っている人びとで構成される組織のように感じ、いとおしい感慨さえ生じる次第です。

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コメント

感想

非常に面白い事実だと思います。公開講座(第2回)で高田先生のおっしゃた「折り合いをつける」ことですね。素人には手術の好機が分からないので、しっかり診察をしていただく必要があるのです。肝に銘じております。

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