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二足歩行の不思議

昨年、南アフリカを旅行した時、人類の祖先の足跡を探る目的でフォlンテーヌ洞窟、ラースゲール洞窟などの350万年前の人骨や化石を見てきました。ダーウインの仮説では大木の幹から枝が分かれるように人は進化したと考えられてきましたが、実は、かなりの前人類は絶滅しており、肉食であった一部の種のみ今日に生き残っているそうである。人は2足歩行で、走ると獣より遅い、そして不安定である。確かに手は使いやすいが、牙もなく、堅い甲羅もない、腕力も獣にはかなわない。草原へ繰り出した途端、獣の餌食になることは間違いない。絶滅もあり得るシナリオである。おそらく、獣と戦い、道具を工夫し戦い方を学んだ種族が生き残ったのではと想像された。いずれにしても、人は2足歩行をはじめから選んだのである。不安定で歩きにくい、そして遅い移動しかできない2足歩行を絶滅の危険があるのに続けてきた理由は何だったのだろう。確かに、指や手は器用になり、脳も発達しましたが、350年あるいは500万年ともいわれる歴史ある2足歩行が、どれほど発達してきたのだろうか。陸上100メートル競争世界記録では、ウサインボルトの9秒58、最大速度44.7km/時でカバやイノシシにも及ばない。(ワニ40㎞には勝てそうだが・・・)高齢になると平衡感覚が悪くなり転倒しやすくなる。そのため、現代では転倒防止教室が展開され、骨粗鬆症の治療で、転倒時の骨折防止を考慮しなければならない。私の感想では、人類の歴の中で2足歩行は発達してきたとは思えない。ただ、チンパンジー、猿類の立位や歩行とは異なり、股関節中心の平地歩行、坂道での膝の連結動作、それに、膝をロックし長時間の立位が可能である。また、脊椎も骨盤も立位に適している。
 たぶん進化の過程で人は体幹筋を使いバランスをとり、さらに体の捻じれ動作も使いながら腰から下肢にかけて連動させる事を学んだのではないだろうか。それを助ける多方向に動く股関節、階段昇降時には膝関節が優位に動き、下腿や足関節は進む方向やスピードにに柔軟に対応する優れた連携機能をもっている。いわゆる体全体を使い、下肢の動きを助けるようになったということでしょうか。体操の難度の高い技は常に進化しているように、これからも、エクササイズのやり方によって2足歩行もまだまだ進化する可能性がありそうである。
私は、日夜、股関節や膝関節の手術をしながら、もっと効率のいい関節はできないものかと考えています。丸い球関節に曲げ伸ばし中心の蝶番関節と両関節にまたがる2関節筋を用いて、歩くだけでなく、スキーや2輪を乗りこなし、バレーやダンスを踊る事が出来る、そして、危険から身を守る瞬間移動の素早い動きが無意識のうちにできるようになれれば最高かと思っているのです。今、整形外科では、折しも“ロコモティブ シンドローム”いわゆる転倒しないための体造りが話題となっています。その診断、計測の具体的内容も提示されています。耳石や内耳を含む平衡感覚のエクササイズも必要で、やはり脳や小脳とのリレーションは欠かせませんが、不幸にも関節の障害で手術を受ける患者さんには、以前にはできなかった多くの動きが提供できるよう努力したいと思っています。そして不思議な2足歩行を少しでも解明できたら幸いです。

 
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