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ギリシャと神話とシュリーマン

昨年、ギリシャとエーゲ海の島々を旅しました。アテネはアクロポリスに代表されますが、ギリシャは島が楽しいです。よく見るエーゲ海写真のとうり、白い家々が断崖の頂上付近に段々畑のように立ち並び、威風を感じます。島と言っても歴史は古く、クレタ島に至っては、アテネより古い歴史と独立した文化(エーゲ海文明)があり、高度な文明の発祥地です。ミコノス島やサントリーニ島もそれぞれに特徴がありすばらしい景観を持っています。そこで、日本と比較してギリシャの特徴を再確認しますと、紀元前からの進んだ文化遺産がある事、ローマ帝国からオスマントルコまで約2000年の支配統治国である事、そしてミステリーにとんだギリシャ神話でしょう。神話については、だれもが聞き覚えのある名前のアポロンとかアフロディ-テなど書物を紐解くと、その成り立ちはどこまでが事実なのか、星座や宇宙にまでいたる見当もつかない話ばかりである。だが、この壮大な話に夢を膨らませ、まさか遺跡発掘まで成功させる人物がいたのだから驚きである。アテネの街中に考古学博物館がありその中心はミケーネ文明の出土品で飾られています。きわめて精巧に作られた金細工にだれもが賞賛するものです。その発掘者がシュリーマンです。彼の生い立ちとその奇跡を辿ると、直線的な生き方とスケールの大きさに驚嘆せざる負えないものです。彼は、ドイツ生まれで貧しかったのですが、小さい頃、神父の父より”ホメロスの叙事詩”を聞かされ感動し、7ヶ国語をマスターしたそうです。ロシアに渡り大商人として成功した後、叙事詩に習い、遺跡発屈を決意し、事業すべてを清算したそうです。商人として十分な富を得た彼は、考古学を極めるべく、まず世界一周の旅に出る。ポンペイ-カルタゴ-エジプト-セイロン-中国-マヤなど、ありとあらゆる遺跡を訪ね日本にも渡り、歌舞伎見物しています。その後パリのソルボンヌ大学で考古学を学ぶ頃は44歳であった。そして、いよいよトロイ遺跡の発掘を始めたわけです。自分の想定のみで行動をおこすやり方にトルコ政府や考古学者の反発を受けるも、いっさい気に掛けず、猛烈な執念でミケーネ文明の遺跡を掘り当てるのです。素人はだしの彼の行動に、最初は首を捻っていた学者の中にも、やがてその活動を賞賛する人も出てきました。トロイの木馬の話など誰も実在したと信じる者などいそうもないのですが、すべてを投げうって信念を貫く業績にただ感嘆するのみです。その後、イギリスの考古学者アーサー・エバンスのクレタ文明発掘があり、ミケーネ文明と合わせて今日の”エーゲ海文明”に確立されたわけです。ギリシャを旅しつつ、壮大な景観と共に、人の情熱と信念に触れて感動した次第です。
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関節温存手術(骨きり術、RAO)の今昔

医師の研修が終わり、整形外科で関節外科を始めた昭和60年頃、私は、変形性股関節症の患者さん10~30年の自然経過例(手術をしないで経過をみている患者さんの事)を調査し、何故変形が進行したのか、手術するとしたら最もよい時期は?と、何もわからないまま、Ⅹ線写真と向き合っていたのを思い出します。その後、関東労災病院で高橋先生のRAO 手術を見た時の衝撃は今でも鮮明に残っています。こうして治療するんだよ、と手術後のⅩ線写真が叫んでいるような気がしました。その患者さんの経過を追うことの楽しさは言うまでもありません。治療ですから、何でもうまくいくわけではありませんが、関節治療の道しるべとして私の将来に大きな影響を与えた出来事でした。しかし、現在では、股関節治療の主が人工関節置換術であるがように取りざたされ、寂しい限りですが、自分の関節が存在する事の重要度と生きている関節を再建し機能改善する力量は関節外科医の本質であると考えます。規格内の手術が人工関節なら、骨きり術はリモデリングを引き起こす規格外の手術と言えます。入院期間が長く、筋力回復が遅い手術として今や敬遠されがちですが、その技術は、すべての股関節解剖と股関節手術の基本になっています。関節が”何ものなのか”わかり、そこに手術という技術があるのではないでしょうか。

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